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グラフィック関連のなにか
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 息を切らしながらも家から会社までを伝う駅までの道のりは何とか乗り切った、だが思ったより汗をかいてしまったようで身体に水分が纏わり着く感覚がある、拭いたい気持ちもあるが生憎今日はハンカチなどを持ち合わせていなかった。
 駅構内には足早に改札を抜けていくサラリーマン風の男もいれば、女子中高生だとみられる3人組が談笑しながら誰かを待っている。そんな中私はいつも通りの手順で定期券をかざし改札を通過、、、できない。しまった、この定期券は昨日までが期限だった、とっさにそう思い出した私はいそいで切符売り場に向かう、が、目的地までの料金を覚えていない、あわてて料金表をみるが眼鏡がないと文字などただの黒点にしか見えなかった。
習慣という物は恐ろしく私の場合通勤に視力を必要としなかったため眼鏡は家と会社にしか置いていないのだ。
これでは仕方がないので私は券売機に1000円札を投入し購入できる最大金額の光っているボタンを押した。
あの駅までは1000円もかからなかったのは覚えている、つまり1000円ほどの切符を買っておけば問題はないはずだ、と少し賢くなった気分で改札を通過した。
 あわてすぎたか私に多少視線が集まっていたが、これはアクシデントだ、周りの人間に見られるのは仕方がない、と、さほど気には留めなかった。
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 暑い、、そういいながらセットした目覚ましより10分ほど早く目覚めたが体が動かない、暑い、、しかし今日は休日ではない、ただそれだけの理由で自然と体が家を出る支度を始めた、。私はいつからこんな体になってしまったのか、情けなくなりながらも服だけはなんとか着替えた、髭は昨日剃ったからまぁいい、髪の毛もセットするほどまだ伸びてはいない、そう判断し家を後にした。
 7月2日某所、うだるような暑さと湿気、まるで蒸し器の中にぶちこまれているかのよう錯覚するほどだ。それでも蝉は絶えず鳴き続けている、それでも子供たちは元気よく並んで横断歩道を渡る、それでもこの坂道はいつも通り30度の鋭い上り坂だ、それでもなお、、、刻一刻と私の就業開始時刻は目前に迫ろうとしている。私の感情と反比例してこの重い足取りが成り立っているのだろうかなどと考えている自分に嫌気がさし更に足取りは重くなった。
ようやく坂を上り終えた所で
「暑い、まったくどうすればいいっていうんだ、永遠にこんなことが続いてたまるか!」
誰に向けるでもなく音にならないほど小さく力強くつぶやいた。 つもりだったが、聞こえてしまったのか前方から乳母車のようなアレを押して歩いてくるずいぶん歳のいったお婆さんがこちらをじっと見ながら近づいてくる、そして擦れ違い様にも痛い視線が肌を刺した。 参ったなぁと思いながらも、誰かが聞ていていたとしても「暑さで頭がおかしくなったんだろうか」という程度にしか思わないだろう、ということで結論付けた、それほど今日という日は猛暑なのだ。全く持って困った暑さだ。
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